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| 「到着」を選んだあなたには・・・ | 『ぼくはあるいた まっすぐまっすぐ』 |
すてきな題名です
ちょっと大きめのサイズに
絵も文も ゆったりと配置されています
おとなもこどもも楽しめて こころに響く作品です。
おはなしのはじまりは 電話のベルが鳴りだすところから。
電話をとったのは 少年。
かけてきた相手は おばあちゃん。
ひとりでおいでといわれ、どうやっていけばいいの?とたずねる少年に
おばあちゃんは こう答えます。
| おうちの まえの みちを まっすぐ いって いなかみちを まっすぐ まっすぐ |
なかなか意味深なセリフです
『まっすぐ』ということばがくりかえし使われ 強調されています。
気になって辞書をひくと、3つの意味がありました
| まっすぐ【真っ直ぐ】 @少しもまがっていないこと A途中でそれたり寄り道したりせずに行くこと B正直で偽ったりごまかしたりしないこと |
どの意味も当てはまるような気がします
おばあちゃんのよびかけは、前に進むためのきっかけで
「意味は自分で考えなさい」 ということではないでしょうか。
少年のとった行動はB。
いちばんむずかしい『まっすぐ』です。
絵をみる限りでは 道をそれ、一瞬まちがったかのように見えてしまう選択。
それまで静かにきいていたこどもたちも、道からそれる場面だけ
「そっちはちがうよ〜」という声がでました
でも、ページをすすめていくと
試行錯誤しながらも進んでいく少年といっしょになって
冒険をたのしんでいました
無事に到着。
おばあちゃんの家でのくつろぎのひととき。
少年の顔に注目してみてください。
自信に満ちあふれ、前よりもずっとおとなっぽくみえます。
テーブルの上にも注目!
ケーキの大きさも飲み物のコップも、おばあちゃん(大人)と同じです。
いちにんまえとして 認められた証拠でしょう。
少年は、たどりつくまでのできごとには触れませんが
人生の大先輩は、すべてお見通し。
愛情あふれる笑顔が そう語っています。
不安がふくらみ、前にすすむのがちょっとこわくなったとき
私はこの絵本をひらきます。
少年の冒険は
ちぢこまったこころを ふんわりとやわらげ
前向きにしてくれます。
おとなにも こどもにも
じんわり効きますよ。
2003.3.11 |
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『ぼくはあるいた
まっすぐまっすぐ』 |
| マーガレット・ワイズ・ブラウン(さく)/林明子(え)/坪井郁美(ぶん) | |
| 1984年11月20日発行/ペンギン社 | |
| 40p/サイズ29.7×21cm/1944年作品 |