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| 「オーケストラ」を選んだあなたには・・・ | 『ワニのオーケストラ入門』 |
「オーケストラなんて 興味ナシ!」
そんな方々にこそ オススメ(笑)。
知的でユニークな 異色の教養絵本です。
奇妙な題名、マジメともオフザケともとれる表紙の絵。
モーツァルトと刻まれている劇場に 続々と集まりつつある聴衆は 「ワニ」なんです。
ワニたちは 正装しています。
これからいったい どんなプログラムが用意されているというのでしょう?
期待を胸に 扉をひらきました.....。
入門書といっても、
オーケストラの歴史とか構成とか
ムズカシイことは 一切解説されていません。
オーケストラでつかわれている楽器を5つに分類し
20種類の楽器たち+α が紹介されているだけです。
その紹介のたのしいこと!
それぞれの楽器が 一人称で語る自己紹介は 実に個性的。
たとえば、ヴァイオリン。
自己主張がつよい性格のようで、
『オーケストラは自分を盛り立ててくれる背景にすぎない』 といっています。
たとえば、フルート。
誇り高く 純粋で
『自分の音でほかの音を圧倒してしまおうとは絶対に思わない』 といっています。
このみごとなキャラクター、
ソロ演奏をきくたびに 思いだし笑いしてしまいそう......。
文章だけでなく
大真面目でユーモアたっぷりの 緻密な絵もスバラシイ!
あそびごころを持ちつつも 正確に描写された楽器。
そして、楽器を手にしている ワニの衣装。
黒1色ですが 見入ってしまいます。
衣装は おなじものはひとつもなく
ロココ時代の宮廷衣装と モーツアルトのようなかつらをかぶっているという凝り様。
”ウィーン・モーツァルト・オーケストラ”もびっくりでしょう!
陽気に 悲しく 激しく 優しく 高らかに 堂々と......
いろいろな表情をみせてくれるオーケストラ。
こころをふるわせる音楽は
いくつもの楽器があつまり 指揮者によって ひとつの世界となります。
その魅力を知っているひとも
知らないひとも
おとなも こどもも
この絵本を通して さらに音楽のたのしみ方がひろがることでしょう。
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『ワニのオーケストラ入門』 |
| ドナルド・エリオット(文)/クリントン・アロウッド(絵) 芥川也寸・石井史子(訳) |
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| 1983年3月25日発行/岩波書店 | |
| 70p/サイズ26×18.8cm/1976年作品 |
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【メモ】 ”ウィーン・モーツァルト・オーケストラ”ってご存知ですか?
豪華な宮廷衣装とカツラをつけ モーツアルトの名曲を演奏する異色のオーケストラ集団です。
彼らのコンサートは、コンサートがまだ「音楽アカデミー」と呼ばれていた 18世紀当時の雰囲気が味わえるのだそう。
一度聴いてみたいワニ(笑)。