2002年8月9日(土)、飯野和好さんの原画展をみにいってきました。
『ねぎぼうずのあさたろう』を含む 5作品の原画とアイディアメモを見ることができました!
私なりに感じたことを 書きとめてみましたので
よろしければ、読んでみてくださいね。
ねぎぼうずのあさたろう その1 |
わんぱくえほん | ハのハの小天狗 |
| むかでのいしゃむかえ | くろずみ小太郎旅日記 その4 |
その他の展示 |
●飯野和好 プロフィール●-----------------------------------------------------------
(いいの・かずよし)1947年5月18日生まれ。埼玉県秩父郡長瀞 生まれ。
東京デザイナー学院卒業後、服飾デザイナーとなる。
その後、長沢セツモード・セミナーにて絵を学ぶ。
イラストレーター・絵本作家・ブルースハーモニカ奏者・「てくてく座」座長などなど 肩書き多数。
ヒッピー的生活を送っていた画学生の頃に、故・堀内誠一さんと出会う。
持って行った絵が採用、「下手でもよい、面白いと思うものを目指せ」いわれ、
1969年 雑誌「anan」の連載 『きむずかしやのピエロットものがたり』でデビュー。
(後に、平凡出版より出版)
『小さなスズナ姫』シリーズ(偕成社)で第11回赤い鳥さし絵賞を受賞。
『ねぎぼうずのあさたろう その1』(福音館書店)で第49回小学館児童出版文化賞を受賞。
あさたろうシリーズはビデオ化されている。(TDKコア)
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(注)各作品のところにある【飯野和好さんからのメッセージ】というのは、展示されていた原画の横に 作品ごとに添えられていた文章です。
手書き文字がとても気になり、学芸員の方に確認。今回の原画展のために 事前に書いていただいたメッセージのコピーだということでした。
飯野和好さんの人柄が感じられていいなぁと思い、丸写ししてきました(笑)。 どうぞお楽しみください。
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ねぎぼうずのあさたろう その1 |
【飯野さんからのメッセージ】 うらの畑のねぎ畑。春になるとねぎぼうずが のどかにまあるく咲いていました。 ああ、あのねぎぼうずが 旅街道をてくてくいったら たのしいなと思って つくりました。 ★メモ★ 浪曲の節にのせて 読みすすめていくという 古くて新しい感覚の絵本。書き手が思いっきりたのしんでいるので 読み手も、思いっきり楽しんで読まないとツマラナイ。読むのに とてもパワーが必要な作品。 「ピュッ」とか「ずずっ」とか 擬音が こんなにたくさんでてくる絵本は 他には ないでしょう。 |
| 飯野和好 (さく) | ||
| 1999年11月10日発行/福音館書店 | ||
| 32p/サイズ27×22cm/日本傑作絵本シリーズ |
展示【17点】 中扉とウラ表紙を除く全場面
★表紙の空、水色にちょっと赤味がかったような色が とてもキレイ。おもっていたよりもずっと 涼やかでサラリとした絵です。
きゅうり浪人は、 印刷よりももっと淡い色合いで 青白く不気味な感じ。赤富士のピンク色が美しかった。
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わんぱくえほん |
【飯野和好さんからのメッセージ】 マザーグースのような えほんをつくってみたいなと思って、こどもの頃 よく使っていた わらばん紙に あそびのお話を ひとつひとつ描きました。 ★メモ★ この作品、気に入りました!いたるところにかかれている 独特の文字の造形がユニーク! ローマ字読みなのだが、その造形は ギリシャ文字でも アラビア文字でも 象形文字でもなく 音符のようにみえる。 踊るオタマジャクシとか 踊るシャクトリムシといった感じで、文字というよりは 絵の一部。作絵としては、初めての作品。 |
| 飯野和好 | ||
| 1981年11月発行 /偕成社 | ||
| 32p/サイズ23×24cm |
展示【2点】 4じかんめ/なわとび
★印刷だと 紙の色がグレーになっているので クールな感じ。わらばん紙だとは思わなかった。
原画は ほんとうにあのペラペラのわらばん紙で、 温かみを感じる。インクがにじんでいるのも またいい。
ボールペンでかかれたところは、インクかすがたまっていたりして 妙に庶民的(笑)。
展示【2点】 みすず姫をまもる/にげる忍者をおいかける
★「あさたろう」よりも あざやかな色で描かれている。
忍者が ハンプティ・ダンプティみたいに 丸々としていて笑える。ころがって逃げたらいいのに。
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むかでのいしゃむかえ |
【飯野和好さんからのメッセージ】 こどもの頃、親達がよく 村のなかの郷のお寺で 寄り合いをしていました。 灯りの中で 何を話しているのだろうと 不思議に思ったものです。 そんな事を 思い出し描きました。 ★メモ★ オチがあるお話を理解できるのは、小学生以上だとおもっていたので、この絵本の存在は ちょっとオドロキでした。それにしても ちょんまげを結った虫とは 斬新です。 |
| 飯野和好 (さく) | ||
| 1996年11月1日発行 (こどものとも年少版236号) 1998年11月4日発行/福音館書店 |
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| 24p/サイズ22×21cm/幼児絵本シリーズ |
展示【1点】 第11場面、必死でわらじをはく むかでのたへいさんの絵
★むかでの 鮮やかなオレンジ色が印象的。 印刷では 赤味が強く むかでのたへいさんの頬の赤さが よく見えない。
原画だと 頬の赤いのがよくわかり、もっとあせっているような感じがする。
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くろずみ小太郎旅日記 その4 |
【飯野和好さんからのメッセージ】 毎年、前の山で 炭をやいていました。 祖父が 顔や手をまっ黒にして 炭焼きがまの前に座って 火の番をしていました。 炭と忍術が すきなのです。 ★メモ★ なんだかもう すごい世界です。旅日記というのんびりとした雰囲気ではありません。 忍術もスケールアップしているようで、歌舞伎のような大じかけです。 くろずみ小太郎って、芸人「なすび」にソックリだと思いません? |
| 飯野和好 (さく) | ||
| 2000年8月号・月刊「クーヨン」おはなし広場 (初出) 2001年4月発行/クレヨンハウス |
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| 24p/サイズ30.3×21.5cm |
展示【13点】 中扉とウラ表紙を除く全場面
★あかむらさき色のあやしい空の色がキレイだった。最後にながめた作品で これだけなぜかメモがない.....。スミマセン。
| その他の展示 |
★『ハのハの小天狗』試作本 ・・・・・実際に本をつくる前に えんぴつで下書きをした本。
絵は えんぴつで描かれたラフなもの。でも堅い表紙もついており、絵本として完成したときを想定して
こういうカタチで 事前にチェックしているのだなぁと はじめて知る。
一枚の絵としての構図がよくても 絵本になったときに その構図がよいとは限らない。
この作品の中でも、試作本と絵本と比べてみると 構図がちがう場面があった。
本物の試作本は、ガラスのショーケースの中だったが、
試作本のコピーがあり、手にとって自由にながめられるようになっていたのが うれしかった。
★『くろずみ小太郎旅日記』アイディアメモ
当り前のことかもしれないが、生き物を描くときには 本物をきちんと観察して描いていらっしゃるご様子。
色や指の様子まで、細かいメモあり。
くろずみ小太郎旅日記その4に登場する 「じょうろうぐも」のメモには
観察して描かれた絵とともに 「柄がきれい」「赤、くろ、濃紺、き」と走り書きがあった。
★『あさたろう』登場人物メモ
絵本のアイディアは 電車の中で練ることが多いのだとか。飯野さんは、登場人物を考えてから お話を考えるのだそうで、
このメモから、「ねぎぼうずあさたろう」のシリーズ化の構想がうかがえる。はじめてみる キャラクターもあったので
つぎのお話に 描かれているかも......。うふふ、たのしみたのしみ。
| 最後まで 読んでいただきまして ありがとうございました! |
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