| 林明子 絵本原画展 |
| 2001.10.20(土)→11.4(日) 福島県・小野町ふるさと文化の館・美術館 |
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2001年11月3日(土)、林明子さんの原画展をみにいってきました。
6作品(+おまけ)、表紙からウラ表紙にいたるまで、すべての原画を見ることができました!
私なりに感じたことを 書きとめてみましたので
よろしければ、読んでみてくださいね。
| 林 明子 (はやし あきこ) 1945年 東京都 生まれ 1967年 横浜国立大学教育学部美術科 卒業 デザイン事務所に就職 1969年 この頃から、雑誌等にカットやイラストを発表 1973年 はじめての絵本『かみひこうき』を発行 《かがくのとも56号(1973.11月)/小林実(作)/福音館書店》 1979年 『きょうはなんのひ』で、第2回日本の絵本賞〈絵本にっぽん賞〉を受賞 1983年 『おふろだいすき』で、第30回サンケイ児童出版文化賞〈美術賞〉を受賞 『いもうとのにゅういん』で、エズラ・ジャックキーツ賞(アメリカ)を受賞 1990年 『こんとあき』で、第21回講談社出版文化賞〈絵本賞〉を受賞 1998年 軽井沢にアトリエを構える |
★メモ★ 熱烈なファンも多く、実力もある、作品も売れる、スゴイ作家さんです。 いい作品が多いのは、知っていました。でもあえて、避けていました...(笑)。 表紙をみただけで、感動させられてしまう。 それが、なんだか妙にクヤシクて、表紙を開く気になれなかったのです(笑)。 でも、今回の原画をみて一気に開眼。 林明子さんの色エンピツが描き出す、繊細で温かく人間味あふれる世界は、 わたしの五感を刺激して、もうすっかりトリコです(笑)。 |
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はじめてのおつかい |
【あらすじ】 あるひ、ままが いいました。「ひとりで おつかい できるかしら」「ひとりで!」 みいちゃんは ひゃくえんだまをにぎりしめ、はじめておつかいに でかけます......。 ★メモ★ 物語絵本としては、林明子さんのはじめての一冊。マジックで書いてみたり、水彩で書いてみたりと、 なんども書き直したのだそうです。この絵は、まずカラーインクの黒で下書きを描き、カラーインクでサッと色づけ、 さらに色エンピツで味をだす、という手法で描かれています。色エンピツが、こまやかな表情をつくり、 みいちゃんの緊張感が つたわってきて、むねがドキドキします。 、 |
| 筒井頼子(ぶん)/林明子(え) | ||
| 1976年3月1日発行 (こどものとも240号) 1977年4月1日発行/福音館書店 |
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| 32p/サイズ20×27cm/こどものとも傑作集 |
【黒インク・色エンピツ・カラーインク】
★「赤」がとても印象的! 印刷では、少しくすんでいるのですが、原画は 透明感のある ルビーのような赤色。
牛乳パック、くるま、スカート、お菓子のパッケージ........赤色が目に飛び込んでくる感じでした。
・表紙...............もう少しあかるいきみどり色。
・第1場面......肌の色があかるいせいか、おかあさんがさらに優しくて 活き活きとしてみえる。
・第3場面......かべのところに破れあり。 (残念!)
・第8場面......お店の中と外、光と影を より強く感じる
・第9場面......おじさんのシャツの微妙な色あいに感動! 赤インク+黒エンピツ+青エンピツの順番に重ねられている。
・第11場面....スカートにまけないくらい 赤いほっぺが印象的。
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あさえとちいさいいもうと |
【あらすじ】 「すぐ かえってくるから まっていてね」といって おかあさんが 出かけていきました。 「おねえちゃんが あそんであげる」 なかよく あそびはじめる ふたり。 むちゅうになっているうちに、妹のすがたが みえなくなって.......。 ★メモ★ 必死でさがしまわる あさえおねえちゃんの足音や息づかい、心臓の音までもが きこえてくるよう。 最後は なんど読んでも 「ああ、よかった」と 安心できます。 日常の ちいさな時間にひそんでいるドラマ。 だからこそ とても身近で、気持ちが ぐっと引きよせられてしまうのかも しれません。 |
| 筒井頼子(ぶん)/林明子(え) | ||
| 1979年5月1日発行 (こどものとも278号) 1982年4月20日発行 /福音館書店 |
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| 32p/サイズ20×27cm/こどものとも傑作集 |
【アクリルカラー・カラーインク】
★会場に入って、最初にみた原画がこの作品でした。印刷よりも ずっとずっと繊細な絵に、いきなりクギ付けになってしまいました。
6作品中、いちばん筆づかいが感じられる作品でした。
・表紙...............表紙の白い部分の絵は、別紙に描いて、貼りつけてある。
・第4場面......チョークの線が本物みたいだった。
・第7場面......レンガの壁が、他の部分とくらべて厚みがある。何度か色を重ねていて、立体感がある。
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いもうとのにゅういん |
【あらすじ】 妹のあやちゃんが、入院することになりました。「おみまいに、なにをもっていこう」 あさえは、かんがえてかんがえて.........。 ★メモ★ 「あさえとちいさいいもうと」の続編。ちょっぴり大きくなった あさえとあやちゃんに会えるのがうれしい。 あさえちゃんの、表情が豊かです。こまった顔、おどろいた顔、不安な顔、さみしい顔、真剣な顔、 やさしい顔、はにかんだ顔......。1ページごとに 細やかに描かれていて スバラシイ! |
| 筒井頼子(ぶん)/林明子(え) | ||
| 1983年2月1日発行 (こどものとも323号) 1987年2月25日発行/福音館書店 |
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| 32p/サイズ27×20cm/こどものとも傑作集 |
【カラーインク】
★基本線の色が、印刷ではグレー色なのですが、原画は、もっと微妙な色!淡いむらさきと茶色を混ぜたような......とてもキレイな色でした。
・表紙...............ワンピースの色が、全然ちがう!!原画は、淡いベイビーピンクとブルーグレーなのです。ナンデこんなにちがうの??
原画の 右上スミ余白部分に、『表紙83%、トビラ70%』と、エンピツで記載あり。
・第1場面......おはなしに入ってからの、ワンピースの色は、まだ原画に近い。(ホッ)
・第12場面.....病室にある、りんごのおいしそうなこと!色といい、大きさといい、間違いなく「むつりんご」です(笑)
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10までかぞえられるこやぎ |
【あらすじ】 10まで かぞえられるようになった こやぎ。うれしくて 出会うどうぶつたちを かぞえます。 「いたくなんか ないよ。きみは じっとしていれば いいの。じゃ、かぞえるよ」 かぞえられた どうぶつたちは、みんなおこって こやぎをおいかけていって.......。 ★メモ★ 作者は ノルウェー出身で、日本では「小さなスプーンおばさん」で有名。民話も語られていたようですので このおはなしも きっとそのひとつでしょう。すばなし向きの おはなしです。 北欧のイメージにぴったりの 林明子さんの 絵がとにかく すばらしいです! 澄みきった空気を どうぞ召し上がれ! |
| アルフ・プリョイセン(さく)/林明子(え) 山内清子 (訳) |
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| 1971年7月5日発行/福音館書店 | ||
| 32p/サイズ24×26cm/日本傑作絵本シリーズ |
【水彩絵具・色エンピツ】
★6作品の原画のうち、一番気に入りました。背景の風景が、色エンピツだけで描かれているのですが、スバラシイ!!
あまりのきれいさに、しばらく身動きできませんでした。
・表紙...............背景の雪山のうつくしいこと!サラサラの雪質を感じさせるコントラストが見事。
・第3場面......木々の微妙な色合いはトリハダもの。
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きょうはなんのひ? |
【あらすじ】 「おかあさん、きょうは なんのひだか、しってるの?」 まみこの作戦は、かいだんの三だんめから はじまりまります。謎めいたてがみを つぎつぎと おいかけていく おかあさん。最後には......。 ★メモ★ こどもの精一杯の愛情表現を まるごと受けとめてあげる おとうさんとおかあさん。 ユーモアと愛情に あふれるおはなしは、こころがホカホカしてきます。最後のオチも いいです。 余韻のある 瀬田さんのことばのおわりかたが とても好きです。 |
| 瀬田貞二(ぶん)/林明子(え) | ||
| 1979年8月10日発行/福音館書店 | ||
| 32p/サイズ25×21cm/日本傑作絵本シリーズ |
【カラーインク】
★ずーっと疑問だった「おてがみ」を、原画でみることができてうれしかった!まみこが喜ぶ顔は、やっぱり原画のほうがよかったです(笑)
・表紙...............髪の毛の色が、全然ちがう!原画は、金髪に近いような明るい茶色。印刷では、おかあさんの服はレモンイエローだけど
原画では、山吹色でした。
・第5場面......余談ですが、「マドレーヌと犬」、私もだいすき。
・第8場面......カーテンの細かい模様に感激。レースにみえる細かい点々は、原画でもかなりの細かさ。
・第15場面.....夜空の色が、全然ちがう!原画は、かなり淡い藤色で、月のまわりのグラデーションがとてもキレイ。
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おふろだいすき |
【あらすじ】 おふろのだいすきなおとこのこが、ひとりでおふろにはいります。おともに あひるのプッカを連れて。 すると、おふろのなかから 水辺のどうぶつたちが、次々とあそびにやってきます。かめ、ペンギン、 オットセイ、かば、そして......?! ★メモ★ 描かれている線が茶色なので、さらにやさしく温かさを感じる絵です。あわせて、文字も茶色になっています。 こんな想像の世界で おふろにはいれたら楽しいでしょうね。現実に戻るとき、おかあさんが登場しますが、 顔が描かれていないところに この作品へのこだわりを感じます。 |
| 松岡享子(ぶん)/林明子(え) | ||
| 1982年4月30日発行/福音館書店 | ||
| 40p/サイズ26×27cm/日本傑作絵本シリーズ |
【カラーインク・色エンピツ】
★原画と印刷のギャップが、一番少ないと感じた作品。基本線が茶色で描かれているので、とてもやわらかい印象です。
原画展のラストの作品だったのですが、妙におふろに入りたくなってしまい、そのまま温泉へ直行しました......(笑)
・表紙...............カバのすてきなこと!それほど動物好きではないけれど、この「カバ」には惚れました(笑)
そのツルリとした肉質感から 体温を感じます。
・第8場面......われたシャボン玉、波打ったようなパステルカラーがとてもきれい!
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こんとあき |
【あらすじ】 こんは、きつねのぬいぐるみ。「あき」がうまれたときに おばあちゃんがつくってくれたのです。 あきはおおきくなって、こんはふるくなって、腕がほころびてしまいした。なおしてもらうため おばあちゃんのところまで、ふたりで でかけていきます.......。 ★メモ★ こどもにとってぬいぐるみは、おもちゃではありません。「じぶん」であり、「ともだち」なんです。おとなからみたら ぼろぼろの汚いものかもしれませんが、おおきくなったからといって 捨てないでくださいね。幼い頃、だいすきだった ぬいぐるみのことを ふと 思い出した私。ドキドキ・ハラハラの ちいさな大冒険を おたのしみください。 |
| 林明子 (さく・え) | ||
| 1989年6月30日発行/福音館書店 | ||
| 40p/サイズ28×22cm/日本傑作絵本シリーズ |
★原画はなかったのですが、会場の片隅に 「こん」がいました!
絵のモデルとして 林明子さんがつくられたもので、「こん」と、『10までかぞえられるこやぎ』の「母牛」「子牛」「こやぎ」と4点展示されていました。
・「こん」............大きさは、30cmくらいでしょうか。アイボリー色で、モコモコとした毛布のような素材で つくられていました。オレンジ色のシャツに
しましまのつりズボン(ちゃんとポケット付き!)をはいて、ショーケースに ちょこんと 座っていました。いまにも歩きだしそうな感じ!
・「母子牛」「こやぎ」.........綿ジャージーでつくられていました。「こやぎ」は、15cmくらい。母牛は、ちゃんと カウベルを首にさげていました。
☆参考までに、『母の友』1997年4月号(入手不可)に、型紙が掲載されています。図書館などで、チェックしてみてくださいね。そして是非チャレンジを!
★★★ 最後まで読んでいただきまして ありがとうございました! ★★★
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