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絵本旅行社・こどものとも

だるまちゃんとやまんめちゃん
こどものとも604号(2006)/絵本化されていません
かこ さとし
加古里子 さく/福音館書店

バックナンバー(604号)
 
 シリーズ7作目。おはなしは、サッカーボールをけって遊んでいただるまちゃんが、ボールを見失ってしまうところからはじまります。

 見失ったボールと共に、草むらから登場したのは、やまんめちゃん。やまんめちゃんは、病気のおばあちゃんのくすりにする草を探しにきたところでした。だるまちゃんは手伝おうかと言いますが、「もう いいよ。じゃ またね。」と言って、やまんめちゃんは山へと戻ってしまいます。

 だるまちゃんは家に帰り、やまんめちゃんとあったことをお母さんに話します。おかあさんにお土産をもって遊びに行ってみたらと言われただるまちゃんは、さっそくお見舞いに行きます。どんぐりと小石の「ごならべ」やおはじき遊び。楽しい時間はあっという間に過ぎていきます。

 しばらくして、また遊びにいくと、やまんめちゃんのおばあちゃんは、すっかり元気になっていました。おばあちゃんの作ってくれた「木の葉の鳥」で夢中で遊んでいるうちに、だるまちゃんはがけから落ちてしまいます。タイヘン!

 ガケから落ちる前後の、おばあちゃんの変化がすごいです。優しくて弱弱しい姿から一変して、するどい表情で、すばやく判断し、手下に指図をします。緊迫した場面では、テキストも斜めに配置されています。斜めのテキストからは、ガケからさらにジリジリと落ちる様子と落ちるのを必死でくいとめる様子が感じられます。

 見返し部分も、たのしい。はじめの見返しには、やまんめちゃんがとっていた6種類の薬の草が、おわりの見返しには、お話の中での4種類のあそびが紹介されています。おはじきというと、ガラスのおはじきしか思い浮かびませんでしたが、木の実や種でも、おはじき遊びができるのですね。木の実や種はまっすぐに進まないのでむずかしいのですって。楽しそう!加古さんの作品は、おはなしの楽しさはもちろんのこと、昔遊びをさりげなく教えてくれるのがうれしいです。

【備考】
*だるまちゃん こどものともシリーズ作品