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絵本旅行社・こどものとも

カラスとカモメ 【アラスカ・クリンギット族の昔話より】
こどものとも587号(2005)/絵本化されていません
二川英一 さく/福音館書店
 よくばりなカモメに取られてしまった太陽を、かしこいカラスが取り返しにいくお話。カラスに力添えしてくれるのが、大きなシャチであるあたり、アラスカを感じます。森にあつまる動物たちも、クマ、ヘラジカ(ムース)、オオカミなどとアラスカを代表する野生動物たちが登場しています。

 野生動物の生きる姿や先住民の文化に触発され、絵を描き始めたという著者の二川さん。白黒の木版画の画面は、とても迫力があります。「カラスの黒」「カモメの白」とモチーフの色合いを強調するともに、「暗闇の世界」と「光のある世界」の対比をきわだたせています。

 クリンギット族というのは、米国アラスカ州の南東部に住み、カリブーやムースなどの動物をとって暮らす狩猟民族のインディアン。世界でいちばんカラスの神話や昔話をたくさん伝承しているといわれている北太平洋沿岸に住む諸民族のひとつです。写真家の故・星野道夫さんは、自分のルーツを探るため、ワタリガラスの神話を追い求めてクリンギット族語り部と出会っています。そのことについて詳しく知りたい方は、星野さんの著書をぜひ!クリンギット族の祖先と日本の祖先はもしかしたら同じかもしれない...なんて書かれていて、クリンギット族がぐっと身近に感じられることでしょう。
【備考】
・木版画

・星野道夫さんのワタリガラスに関する参考図書
 
森と氷河と鯨-ワタリガラスの伝説を求めて
 
星野道夫の仕事・第4巻ワタリガラスの神話

・太陽を取り返しにいく類似話
 こどものとも
でてきて おひさま スロバキア民話
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