<< TOP  < こどものともリスト

絵本旅行社・こどものとも

みずくらむらとみずべむら
こどものとも580号(2004)/絵本化されていません
カズコ・G・ストーン さく/福音館書店

バックナンバー(580号)
 
 シリーズ7作目。夏のおはなし。今回は、ほたるいけの中の「みずくさむら」と、そのまわりにある「みずべむら」が舞台です。「ほたるいけ」は、やなぎむらのすぐ近くにあります。シリーズ4作目「ほたるホテル」の最後の場面にも、しっかり描かれています。

 水辺が舞台なので、新しいキャラクターの虫たちがたくさん登場します。もちろん、やなぎむらのおなじみの虫たちも登場します。

 「みずくさむら」の生活は平和そのもの。虫たちののんびりした暮らしぶりが、絵からもテキストからも感じられます、特に第2場面のテキストは、表現がとても豊かです。みずすましは、「水上でくるくるダンス」をし、ゲンゴロウ達は、「空気ふうせんでキャッチボール」をし、まつもむしは、「プカプカ浮いて天気予報」をするのです。虫の生態をふまえつつ、わかりやすくユーモアのあることばは、読むたびに楽しい気分にさせてくれます。

 静かで平和な「みずべむら」の騒動のきっかけは、激しい雨。人間には、たいしたことのない雨や風でも、ちいさな虫たちにとっては、それはそれは大変なこと。自然の力には、なすすべもありません。大ピンチ!
正義のヒーローはやってくるのでしょうか?あとは、読んでのお楽しみです。

 新キャラクターの中で、私のお気に入りは、「たいこうち」の「タイコさんとコウチくん」。「たいこうち」は、水中にすんでいる虫で、しっぽの部分が長い管になっています。その管を水面に出して空気を吸うのだそう。おはなしでは、ストローのような空気管の部分を交差させて、ふたりでハート型をつくっていたりするんです。とってもカワイイ。ページをめくるたびに、ラブラブのふたりの姿を探してしまいます。

【備考】
*やなぎむらのおはなし こどものともシリーズ作品