<< TOP  < BACK  絵本旅行社・ご報告まで。絵本講座レポートNO.3

『あんたがたどこさ』
ましませつこ絵/こぐま社
ましませつこ 絵本講座
テーマ 「私の絵本づくりへの思い・楽しみ」
2002. 9月29日(日) 仙台市141ビル 5F セミナーホールにて
主催・宮城子どもの本を楽しむ会


原画25点を展示した会場の中、

「絵をかくことは あそびのひとつだった」

と語りはじめた ましませつこさん。

庭であそびながら風を感じたり、季節のうつりかわりなどを見つめて過ごした幼少時代。

そのときに身についた感覚や体験は 作品のなかでいきています。

なつかしいのにモダンな感じ。

ふしぎな絵の魅力は どこにあるのか?

そのヒミツが 少しだけわかったような気がします。

思い出を織り交ぜながら、作品エピソードを語ってくださいました。



プロフィール

1937年生まれ。山形県鶴岡市出身。
女子美術大学図案科 卒業。

1965年 『わらべうた』(こどものとも117号/福音館)でデビュー
1972年 『ママだいすき』(福音館)
1980年 『おいしいよ』(ペーパーバック版/福音館)
1994年 『あがりめさがりめ』(こぐま社)
1998年 『ねんねんよー』CDつき(童話館出版)
2002年 『こよみともだち』(こどものとも550号/福音館)



日本児童図書評議会、日本児童出版美術家連盟 会員。
東京都清瀬市 在住。


『はるよこい』 おひなさまの場面をひらいて 
                     (2002.09.29)

★メモ★

やさしいお人柄がお顔だけでなく、表情、声、おはなしまで あふれていました。会場からリクエストされた

わらべうたは、うたうのではなく、ゆっくりと流れるような感じで読まれました。メロディはなくても、ことばの

響きだけで 充分にたのしかったです。原画に囲まれてご一緒した空間は、いつもよりすこしだけゆったり

と時間がながれていたような気がしました...。


● 大学は なぜ図案科に? ●


刺繍をするのが好きだったから。家では、着物のすそなどに刺繍をする係だったそう。



● 絵本と関わるようになったきっかけは? ●

ましませつこさんは、女子美を卒業後、博報堂(!)、そして 伊勢丹デパートの広告会社に勤め

デザイン関係の仕事をしていらっしゃいました。 

伊勢丹の広告の仕事をされているときに、

デパートの神様といわれる 山中竅iかん)さんのひとことがきっかけで 絵本の世界へ。

ましまさんの絵が 山中さん→石井桃子さん→松居直さん(福音館書店)へと渡り

松居直さんから連絡がきて

すぐに絵本にしましょうということになったのだそう。

そして出版されたのが 『わらべうた』 です。






お話された作品のエピソードや 原画の感想などをまとめてみました

さらりと読みたい方は 気になる作品名から。

お時間のある方は どうぞごゆっくり。


●こどものとも作品 わらべうた てんさらばさら
てんさらばさら
はるよこい ふくねずみ
すごろくばなし
こよみともだち


●自作の絵本 かくれぼっちで
あそぼ
あかいそり


●絵のみ担当 うめぼしさん
のうた
あがりめさがりめ あんたがたどこさ いっしょに
うたって
ママだいすき


ましませつこ作品
(作品紹介は、ほんの一部です)
エピソード1    エピソード2へ
『わらべうた』

ましませつこ=え
こどものとも117号(1965)
こどものともコレクション(1998)
福音館書店
 あるとき「わらべうた」と偶然にであい、興味をもったましまさん。最初は、『わらべうた』のレコードジャケット用にと描いたものだったそう。それが松居直さんの目にとまり、絵本となりました。ましまさんの絵本デビュー作品です。

 この絵本に収められなかった絵で、さらにもう1冊、『うめぼしさんのうた』ができあがったそうです。


★くわしい内容は、「こどものともBOOK」で紹介してありますので コチラ
『てんさらばさら てんさらばさら』

わたりむつこ作/ましませつこ絵
こどものとも322号(1983)
福音館書店
 「てんさらばさら」は、ましまさんの故郷である 山形に伝わるふしぎなお話をもとにつくられたそうです。わたりむつこさんと一緒に、新潟から山形にかけて海岸線を北上していく取材旅行にもでかけたのだとか。作品のなかで、浜風で枝の折れ曲がった雑木のようすが しっかりと描かれています。

 表紙に描かれている着物は、ご実家の蔵の中にあった こどもの着物そのものを描いたのだそう。こどものともでは、今や定番コンビとなった わたりむつこさんとの初めての共作です。


★くわしい内容は、「こどものとも」のところで紹介してありますので コチラ
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【原画】4点 (P10-11 成長/P14-15 出会い/P16-17 嫁入り/P24-25 おいかける)

お嫁入りの場面の原画がとても印象的でした。菜の花がうつくしかった!
『はるよこい』

わたりむつこ作/ましませつこ絵
こどものとも372号(1987)
福音館書店
 ましまさんは、ご実家に実際にあるものを よく作品のなかに描かれますが、この作品には とくにたくさん登場します。第3場面の蔵の中や、豪華なお雛人形たち、張子人形、陶器や小物の数々、そして、ひな壇へのならべかたも真島家流なのですって。

★くわしい内容は、「こどものとも」のところで紹介してありますので コチラ
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【原画】1点 (P28-29 ひなかざり)

7段のお雛さまの原画は、ほんとうにステキでした。しばしウットリ。
『ふくねずみ すごろくばなし』

わたりむつこ作/ましませつこ絵
こどものとも430号(1992)
福音館書店
★くわしい内容は、「こどものとも」のところで紹介してありますので コチラ
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【原画】2点 (P14-15 たけうま/P26-27 おせちりょうり)

おせちりょうりの場面は とっても細かいのですが、華やかでたのしい。一膳ずつ盛られたおせちは、とても贅沢。ながめていたら、おなかが鳴りました(笑)。
『こよみともだち』

わたりむつこ作/ましませつこ絵
こどものとも550号(2002)
福音館書店

 この作品の最後の場面には「こよみのいえ」というのがあって、12のちいさな扉がひらくような しかけがあります。はじめは、すぐに開かないようにと 5箇所留めで制作。すべての印刷が終わった後で その年齢のこどもに開けさせてみたら、あけられない(!)ということがわかったのだそう。

あわてて、開けやすように 5箇所のうちの1箇所のみを残して切る、という作業がはじまり、社員総出で 30万部の大仕事となってしまったのだとか。編集部はこれにこりてこの作品はハードカバーにしないでしょう、なんて笑いながらおっしゃっていました。 そんなこと言わないで、ぜひ絵本化してくださいね、ね。

★くわしい内容は、「こどものとも」のところで紹介してありますのでコチラ

エピソード2へ



   

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