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絵本旅行社・旅プラン「きゅん 3」

「産む」を選んだあなたは・・・

『 う し 』

「うし」という表紙の文字、

ずいぶん味のある字だなぁと思いつつ 絵本をひらいた

どのページにも 大小さまざまな「うし」がいる

いろんな角度から いろんな表情で 描かれている

作者は小学校3年生

けっしてウマイ絵だとは思わない

でもなぜか とても ひきつけられてしまう

単なる こどもの絵、として片付けられないほど

牛への愛情が あふれている

クロという牛が たねつけをされ

あかちゃんが 無事にうまれるまでを

じぶんのことばと 肉筆の文字で とても素直に書いてある

ひっぱってもひっぱっても なかなかあかちゃんがでてこない

モーモーモーと クロがないているページは

何度みても 胸がしめつけられる

「産みの苦しみ」は すべての母にあるのだと 改めて思い知らされた

私たちは 毎日 肉やたまごを食べている

そのたまご一個だって きっと くるしんでくるしんで 産んでくれたものなのだ

もっと 感謝しなくてはいけない......

いろいろな犠牲の上に 私たちは生きているのだ

当たり前のことだけれど わすれてしまいがちなキモチを

私に 思い出させてくれた

この絵本と出会えて 本当によかったと思う

 

手づくり絵本 うし』
井戸田 修 (さく・え)
1990年11月25日発行/評論社(児童図書館・絵本の部屋)
32p/25.7×19cm

【備考】 この作品は、平成元年度 第12回「日本の絵本賞」手づくり絵本コンテスト 幼児・児童の部において内閣総理大臣賞を受賞し、絵本化されました。


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