ことばコレクション
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絵本や詩集の中から 切り取った  ことばのコレクション。

ドウゾ オタノシミ クダサイ。


かんがえてみて 100まんねんまえのこと
にんげんはうまれていた

うみと いわのあいだで くらした
にんげんは なんども
うまれかわったけれど
うみと いわは
むかしのまま

「わたしは わたし」
 バルブロ・リンドグレン(文)
 木村由利子(訳)
文化出版局
   


黄金の魚

おおきなさかなはおおきなくちで
ちゅうくらいのさかなをたべ
ちゅうくらいのさかなは
ちいさなさかなをたべ

ちいさなさかなは
もっとちいさな
さかなをたべ
いのちはいのちのいけにえとして
ひかりかがやく
しあわせはふしあわせをやしないとして
はなひらく
どんなよろこびのふかいうみにも
ひとつぶのなみだが
とけていないということはない

「夜中に台所でぼくはきみに話かけたかった」
 谷川俊太郎
 青土社




草が枯れるのは
大地に別れたのではなく
めぐる季節に やさしかっただけ
つぎの季節と むすばれただけ


「ソナチネの木」
 岸田衿子
青土社
    花火

あがる、あがる
花火、
花火はなにに、

やなぎと鞠に
消える、消える、花火、
消えてはなにに、
見えない國の花に。

「新装版 金子みすゝ゛全集T」
JULA出版




おひさまは すばらしい ひに なるように でてくるもの

「あなはほるもの おっこちるとこ」
 ルース・クラウス
 わたなべしげお(訳)
岩波書店




まよなかの えいがかん
しっかり めをとじ

わくわく みてる


「なぞなぞあそびうたU」
 角野栄子
のら書店
        くらくなると くらくなるほど
ひかりは ひかる

「ひかりが いった」
阪田寛夫
至光社




    ぼくは ぼく  (からすえいぞう)

ときどき ぼくは
ほんのすこし
いろつきの はねが ほしいな と
おもったりする

ほんのすこし
いいこえで うたえたらな と
おもったりもする
でも
これが ぼくだ と
とんでいく

「のはらうたW」
 くどうなおこ
 童話屋

   




雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケズ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテイカラズ
イツモシズカニワラッテイル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萱ブキ小屋ニイテ

    東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ束ヲ負イ
南ニ死ニソウナ人アレバ
行ッテコワカラナクテモイイトイイ
北ニケンカヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイイ
ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
ソウイウモノニワタシハナリタイ

「新編 宮沢賢治 詩集」
 中村 稔(編)
角川文庫