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絵本旅行社・旅プラン「かんがえる 6」

「永眠」を選んだあなたには・・・ 『ミッフィーのおばあちゃん』

はじめて 「死」に直面したときのことを

おぼえていますか?

大好きな おじいちゃんやおばあちゃん

かわいがって 一緒にあそんだペット達......

その存在が 身近であればあるほど

その後の日常に 違和感を感じたことでしょう

きのうまでとは違う状況に

 とまどい、悲しみ、そして 受け入れていく......

そんな正直な姿が ミッフィーちゃんを通して 描かれています

スゴイなと感じるのは

ブルーナさんの色彩感覚。

「死」というテーマに 堂々と暖色を使っています

前半の背景には、オレンジ色(!)を使い

後半は、モスグリーンを使っています。

1ページだけの 真っ白な背景は

おばあさんの安らかな顔が 描かれている場面。

とてもしずかで 神聖なものを感じます

背景に 余分なものが一切描かれていないため

限られた色と限られた線から

最大限の悲しみが ストレートに伝わってきます

誰でも いつかは 死を迎えるときがやってくる

たとえ 肉体がなくなってしまっても

魂は永遠に 生き続けるということ。

いなくなって はじめてわかる 

その存在感の大きさ、ことばの重み、

そんな気持ちをかみしめ抱えながら 生きていくということ。

本当にいなくなってからでないと なかなか伝えられない

大切な真実が ここにあるような気がします。

最後の場面、

おはかに向かって話しかける ミッフィーちゃんは

おばあちゃんの魂の存在に 気づきます

そのうしろ姿は、

悲しみにしずんでいる様子はありません

おばあちゃんの死を 自分なりに受け入れ 

安心しているように感じます

 重いテーマですが 

なぜかあたたかい気持ちになれる 

すばらしい絵本だと思います


『ミッフィーのおばあちゃん』
ディック=ブルーナ(さく)/角野栄子(訳)
1997年6月15日発行/講談社
28p/サイズ15.5cm/ブルーナのおはなし文庫17


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