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| 「失いたくないもの」を選んだあなたには・・・ | 『ペレのあたらしいふく』 |
1910年代(!)につくられたおはなし
昔は 当たり前だったことが どんどん当たり前じゃなくなる時代
だからこそ 読んでほしい絵本です
ペレは 金髪のおとこのこ
羊を1ぴき 自分で世話をして 飼っています
(この年で すでに自立しています。スゴイ。)
上着が小さくなってきたので、羊毛をかりとって
洋服を作ることにしました
そうなのです
その昔、洋服は気軽に買うものでも 買えるものでもなかったのです
(ペレが今の時代にやってきたら おどろくでしょうね)
ひつじの毛をすき、つむいで糸にして、糸を染め、糸で布を織って
やっと生地が できあがる
それから 仕立てやさんで縫ってもらい ようやく完成します
こんなに手間暇をかけるのですから 当然大切にする気持ちが わいてきますよね
ペレの場合は
自分が育てた羊の毛から できあがった服ですもの
なおさらのことでしょう
この本にでてくるおとなたちは みんなペレを一人前として扱います
聞く耳をもち、約束をまもります
そしてペレも しっかり約束をまもり
次の段階へと すすんでいきます
お互いに 手をさしのべあって
お互いに できることをすれば
うまくいかないことなんて そんなにないんじゃないかと思えてきます
最後の場面、
あたらしいふくをきて ちょっと照れくさそうに 立っているペレ。
すこし離れたところから見まもる
おとなたちの視線が とてもあたたかで
うれしくなってしまいます
「ものをたいせつにするこころ」
「聞く耳をもち 約束をまもる おとなたち」
「持ちつ持たれつ」
この絵本には 失いたくないものが
たくさんつまっています
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『ペレのあたらしいふく』 |
| エルサ・ベスコフ (さく・え)/おのでらゆりこ(訳) | |
| 1976年2月3日発行/福音館書店 | |
| 15p/サイズ24×32cm/1910年代の作品 |