<< TOP  < BACK

絵本旅行社・旅プラン「かんがえる 1」

「こころ」を選んだあなたは・・・ 『ある げつようびのあさ』

現実と空想が入り混じっている 不思議なおはなし。

題名にひかれたのと

表紙の絵が なんだか気になって ページをひらきました

雨がふっているのに、干しっぱなしのせんたくものに

とても違和感を感じたのです

正直なところ、はじめは 意味がよくわかりませんでした...

最後まで読んで 「あれ?もしかして...?」と気になって読みなおし、

また「あれ?」と思って読みなおす

なんどかくりかえし読んでいるうちに 少しずつですが わかってきたような気がします

少年がひとり

ともだちも 両親の姿も 描かれていません

あるのは、少年の日常の現実世界と 

こころの中にある願いが 姿をかえて作り出された 空想世界。

現実は とてもリアル。訳者の谷川俊太郎さんが あとがきで書かれているように

少年の住んでいる場所は 実在するNYのソーホー地区で

通りの名前や番地など、くわしく描かれています

買い出しをしたりして、家事を手伝う少年

きっとご両親は 仕事で忙しくて わがままを言えないのでしょうね

少年は いつもどこかを みつめています

表情はハッキリと描かれておらず、

さみしそうにも つまらなそうにも かなしそうにも みえます

暗い顔ばかりのなかで 1ページだけ楽しそうな顔で描かれていますが

少年は目をつぶっています (たぶん想像の世界にいるのでしょう)

私の勝手な推測ですが、

空想のキャラクターが増大=おもちゃが欲しいというキモチの強さ

をあらわしているのでは...?

そして、金曜日の少年のみつめる先に、

本当に欲しいものが描かれているような気がします

いろいろと考えさせられる

不思議な魅力のある作品です

 

『ある げつようびのあさ』
ユリ・シュルビィッツ(さく)/谷川俊太郎(訳)
1994年5月31日発行/徳間書店
48p/サイズ26cm/1967年作品


    << TOP  < BACK