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絵本旅行社・旅プラン「でかける 3」

「紅葉の露天風呂」を選んだあなたには・・・ 『きつねのおふろ』

日本人は 昔から四季をたのしんできました

春のお花見は、大地が目覚め、動きはじめる期待に ときめきます

秋の紅葉は、眠りにつく前の 山のさけびのようで せつなくなります

このおはなしは ちょっぴりせつない季節 

冬はもう目の前の 

紅葉したもりのおくを舞台に はじまります

おなかのへった 一匹のきつね

木の実じゃなくて うさぎやとりがたべたい!

そこで思いついたのが 「おふろ」をつくること

「これで だまして おびきよせ、
 なかに いれたら しめたもの。
 ぐらぐらゆであげ あとは ぱくり。
 いちどに うさぎ五十ぴき、とりなら千ば」

大きな丸い樽型のふろおけ

イスも 洗いおけも 手作りです

「ゆ」ののれんを 紅葉したもみじの枝にかけ

豆絞りのてぬぐいを あたまにまき

濃紺のハンテンをはおって きつねは ばんとうさんになります

つぎつぎに お客さんは おとずれるものの

おもわくとは まったくちがった展開に........

(このきつね 情けない顔が とてもかわいい)

結局 えものには ありつけない一日

でも、星空を見上げ 自作のおふろに の〜んびりつかっていたら

疲れや 怒りや 失望や 空腹が ぜんぶきえていきました

確かに、おふろって そういうチカラをもっていますよね

気持ちまで さっぱりする

希望が わいてくる

ああ 露天風呂にいきたくなってきてしまいました.............

 

『きつねのおふろ』
国松エリカ (さく・え)
1995年11月発行/偕成社
32p


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