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絵本旅行社・旅プラン「でかける 6」

「おさんぽ」を選んだあなたには・・・ 『ゆっくりおじいちゃんとぼく』

最近、「おさんぽ」 しましたか?

目的地と 家との往復。

日々の生活に追われていると 

なんだか こころが苦しくなってくる。

そんなときに ふと読み返したくなる作品です。

ゆっくりおじいちゃんと ぼくは 

いつものんびり おさんぽしています

公園や川沿いの道

たちどまったり、ベンチにすわったり、

ハトにエサやったり......。

反対に、他のひとたちは みんな 急ぎ足。

大股で歩いたり、はしったり。

世界は 上にも下にも 左にも右にも 前にも後にも ひろがっているのに

前しか みていない。

考えるのは 自分のことだけ。

自分の目的をはたすのが 最大の優先事項。

なんだか 味気ないですね......

新型の のりものは 速くなる一方で、

速いのりものにのれば、時間ができる

できた時間を また めいっぱい動く。

なんだか いそがしくなるばかりですね.....

速度がでれば どんどん視野はせまくなる

目的地にはやくつくのは いいことなのだろうか?

なにかたいせつなことを 見落としていないだろうか?

作品を読むたびに わたしは思う。

「目的をはたすことよりも

その過程を たいせつにしたい」 と。

「教えることよりも

気づかせてあげることは ずっとむずかしい」 と。

「慈しむキモチや愛情は

日々の生活のなかで ゆっくりとそだっていくもの」 なのだと。

見下ろすのではなく いつも見守っている 

ゆっくりおじいちゃんは ほんとうにステキな人です。

絵本旅行からもどったら

なんの目的もない ただの「おさんぽ」に でかけてみませんか?

ちいさな発見をたのしめたなら あなたは おさんぽの達人です

たまには ふらりとでかけて

こころを 深呼吸させてあげましょう


『ゆっくりおじいちゃんとぼく』
ヘレン・バックレイ(さく)/ポール・ガルドン(え)/大庭みな子(訳)
1979年10月発行/佑学社
サイズ26×20.8cm/1959年作品/入手不可


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