<< TOP  < BACK                                絵本旅行社・ありがとう・キネンビ・黒猫No.11


黒猫の秘密


● くっく ●


 

くっくは、

くっくっくっと笑う黒いねこ。 





自慢の長い足で、

町のひとつやふたつを走り抜けるぐらいなんのその。

おもしろい本を探しに、

あちらこちらの図書館や書店に通っている。





 お気に入りは、

覚えたてのひらがなで読める絵本。 



おもしろい絵本を見つけたら、

長いしっぽをぴよんとふる。

ねこの絵本を見つけたら、

長いしっぽをぴよぴよぴよんとふる。




 ただ、

見つけた絵本を読んでも、

「どう読むにゃあ?」と

口をへの字に曲げてしまうこともある。

まだカタカナを全部読めないのだ。 




そんなわけで、

絵本のお話会を見つけては

行くようにしている。






といっても、

ちょっとはずかしがりやだから、

窓や部屋のすみから

のぞくぐらい。




人前では

「にゃあにゃあ」とねこのしぐさで、

ねこをかぶっている。





 くっくっくっ。 





だけど笑いだけは、

ねこをかぶれないみたいだ。





                                  by うさぎピキ




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