ぼくの名前は、星夢 未来 (せいむ みらい)。
星伝作家。
世界一高い木の上にあるツリーハウスに住んでいる。
みんなは知らないと思うけど、
夜中の12時になると、星たちにもらったカギをあけ
この展望台にやってくる。
そして3時までお話を考える。
それが「星伝作家」の仕事。
ぼくには おかあさんがいない。
ぼくが5歳のときに、死んじゃったんだ。
おかあさんは、星を見るのが大好きだった。
おかあさんが死んじゃう前に、ぼくにこう言ったんだ。
「さびしかったら、星たちにはなしかけなさい。
そうすればきっと 星たちも 話しかけてくれるでしょう。」
ある日、お母さんを思い出して、
泣きながら空をながめていた。
そしたら、ひとつの星が話しかけてきた。
「泣かないで。ワタシもさびしくなるわ・・・」
ぼくは、おどろいた。
お母さんが言ったことは、本当だった。
本当に星たちが話かけてくれた。
話をするようになって、わかったことがある。
星ってヤツは、星伝作家以外の人間がキライだっていうこと。
キライというより、にくんでいるのかもしれない。
人間は、星座とかなんとか言って、
空の星に名前をつけた。
さらに、流れ星が落ちると願いがかなう、なんて
勝手なこと言っちゃってさ。
ひとつひとつ
いっしょうけんめいかがやいている星たちのことなんか
考えようともしない。
話はかわるけど、
ぼくは、一日一冊の本を書くよ。
それは、星たちが読む星たちのための本。
明日もがんばってかがやけるように
元気にしてくれることばを書くんだ。
星たちを元気にすることばは、ぼくも元気にしてくれる。
だから、今日もぼくは、泣かなかったよ。
本を書くときに、インクやペンはいらない。
ぼくの頭にうかんだことばを、星たちが書いてくれるんだ。
ぼくは、星語は書けないからね。
あとはね、ぼくは、星空の下でねむるのがすき。
あっ。。。もう夜中の12時。
これから仕事だ。
おかあさん、ありがとう。
ぼく、もう、さびしくないよ。
by のの
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