<< TOP  < BACK                               絵本旅行社・ありがとう・キネンビ・少年No.8


少年の秘密


● リアル ●

 


 
「鍵」と言っても、家や扉を開け閉めする為のものではなく、

今居るのとは別の空間への道を開く為の鍵を作る職人さん。

子供ならではの、

夢と空想に満ちた頭と心が無くては作れません。



夢も希望も、想像力も周りの誰よりももってる彼ですが、

ちょっとばかり暢気で

いたずらが過ぎるところがたまに傷。

「きっとばれない!大丈夫!!」

と思って

とんでもない事をしてしまう事もしばしばです。




今日も、その鍵を使って空間を歪ませ、

ランプにする為に月を取ってきてしまいました!





「今日は、こんなに星が出ていて明るいんだもの。

 お月様をちょっと借りるくらいなら大丈夫。

 お日様が出てくるまでに、戻しに来れば良いんだから」




そうして手にしたお月様をランプに入れ、

その優しくやわらかい光で本を読みます。

おだやかな光に包まれてる内に、

まぶたが重くなり、眠ってしまいました。



やがて、そろそろお日様と交代しなくてはならない月は大慌て。

でもランプの中のお月様がどんなに騒いでも、

少年は起きません。



慌てたお月様は、

丁度通りかかった早起きの蝶に頼んで、

少年を起こしてもらうのですが・・・・・。








少年の名前は、「リアル」。

夢を、現実に変える存在です。





                                
by みなせ




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