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絵本旅行社・旅プラン「あそぶ7」

「おえかき」を選んだあなたには・・・ 『えをかく』

ことばのままに ひたすら進んでいく絵本です。

初めて読んだときは、「えー?!こんなのってあり??」と思いました。

もしかすると、

オモシロクナイと感じる方のほうが多いかもしれません。

それくらい挑戦的な作品です。

谷川俊太郎さんのことばは、こんなふうにはじまります。

まずはじめに じめんをかく
つぎには そらをかく

そうすると、長新太さんが描くわけです。

そのことば通りに、地面を、空を。

ページをめくってもめくってもめくっても この展開が続いていきます

ことばがあり、そのことば通りの「え」がある。

ヒネリやオトシは まったくありません。

また、ことばに 物語性がありません。

自然、動物、天候、人間、生活......

こころの思いつくままに書き出した 即興詩のような感じ。

脈絡のなさゆえに

天からの「お告げ」のような、ふしぎな雰囲気です。

このことばに従がって描きたくなった 長新太さんのキモチが

なんだかわかるような気がします。

ウチのこどもたちだったら どんな「え」をかくのだろう?

好奇心がうずいてしまった私は、絵本を見せずに

「えをかくゲーム」称して、

谷川俊太郎さんのことばどおり

こどもたちの思うままにかく、という試みをしてみました。

これが オモシロカッタ!

夢中になること3時間半。

A4(タテ)23枚、つなげてみると全長5m近い大作となりました。

こどもたちは 最後まで描ききった じぶんの絵におおよろこび!

長時間集中したとは思えないほど、さっぱりとしたいい表情でした。

描いている姿をみていて、

こどもにとって「えをかく」ことは、

生理現象に近いのかもしれないと思いました。

考えや思いを表現(絵)として排泄することは

自分自身への確認であり、こころの健康につながっているような気がします。

上手い下手のレベルは別として、

長新太さんとはまったく異なる

絵の配置や描き方などに 個性を感じました。

ことばにシンクロするのって オモシロイ!

こころの思うままにえをかくのって たのしい!

作品は、そんなことを わたしに発見させてくれました。

ぜひ一度、「えをかく」に挑戦してみてください。


2003.06.01

『えをかく』 [新装版] 
谷川俊太郎(さく)/長新太(え)
1979年8月   発行/講談社
2003年3月20日発行/講談社
31p/サイズ22×27cm


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