<< TOP  < BACK 絵本旅行社・絵本原画展レポート NO.4
  秋野亥左牟 絵本原画展  
  2002.9.7(土)→9.16(月) 群馬県・高崎シティーギャラリー  


2002年9月15日(日)、秋野亥左牟さんの原画展をみにいってきました

新作『サシバ舞う空』を含む 5作品の原画と旅絵巻などを見ることができました!

私なりに感じたことを 書きとめてみましたので

よろしければ、読んでみてくださいね。

↓↓ お好きな作品をクリックして、レポートへ GO! ↓↓

プンク マインチャ

はまうり たこなんかじゃないよ
石のししのものがたり
サシバ舞う空

 その他の展示など


■秋野亥左牟 プロフィール■-----------------------------------------------------------

1935年4月7日生まれ。本名=澤 亥左牟。京都府出身。東京芸術大学彫刻科中退。
1962年から、インド、ネパール、ヨーロッパ、メキシコ、カナダなど、16年に渡り世界を放浪する。
1977年から沖縄・八重山諸島の小浜島に16年。現在は、広島県在住。

『プンク マインチャ』(福音館書店)で、第2回世界絵本原画展(BIB)金牌を受賞(1969)。
『サシバ舞う空』(福音館書店)で、第51回小学館児童出版文化賞を受賞(2002)。
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素 顔 の 秋 野 亥 左 牟 さ ん 

   
   ご本人にお会いした第一印象は、「カッコイイー!」
   あんまりビックリして、ご本人の前で叫んでしまいました(笑)。だって本当なんだもの!
   この原画展のスタッフのひとりは、インターネットを通して知り合った方。
   宮城から来る人がいると、秋野さんとの話のネタのひとつになっていたのだそう(笑)。
   「遠いところから、わざわざありがとうございます」と、笑顔でいわれ
   握手をして、完全に舞いあがってしまった私。
   となりにはツレアイがいたのだけれど、ほとんど視野から消えておりました......。
   
   細身で背が高く筋肉質。日に焼けて健康的なお顔。

   お姿には「機敏」と「柔和」が同時に存在していました。
   目尻の皺がとってもチャーミング♪
   私のおたけびの後の、照れたお姿が、またかわいかったです。(かわいいなんて失礼ですが)


その1

↑傑作集の表紙
プンク マインチャ
↑月刊誌の表紙
ネパール民話/大塚勇三 (再話)/秋野亥左牟 (絵)
1968年02月1日発行 (こどものとも143号)
1979年11月1日発行 (普及版こどものとも)
1992年2月10日発行/福音館書店・こどものとも傑作集
28p/サイズ20×27cm

★メモ★

ネパールでこどもたちに一番人気があるという「ドンチョレチャ」のお話を絵本化したもの。あれれ。グリムのあの有名なお話とそっくりです。

作品メモは、「こどものともBOOK」にあります。
コチラへどうぞ


展示【15点】
 チベット紙 岩彩 /全場面

◆思っていたよりずっとサラリと描かれていた。もっとベッタリした印象があったのだが、紙質が透けてみえるくらいの
  描き方。使われている「チベット紙」は、黄土色でガサガサした感じ。印刷ではわからないが、原画は角度によって、
  きらきらとひかる。岩彩の中には「水晶」も含まれているそうで、それが光るのだとスタッフの方が説明して下さった。
  
  第11場面のねずみが殺されてしまうところ、暗い色彩のなか、ねずみの血だけがあざやかで、トリハダがたった。


その2
はまうり
石垣幸代・秋野和子(文)/秋野亥左牟(絵)
1989年3月1日発行 /福音館書店 (こどものとも396号)
1999年4月10日発行/福音館書店・こどものとも傑作集
32p/サイズ20×27cm

★メモ★

沖縄・宮古島のお話。鮮やかな色彩だけでなく、神秘的なおはなしがこころに残ります。

作品メモは、「こどものともBOOK」にあります。
コチラへどうぞ

展示【17点】 チベット紙 岩彩 /全場面

◆表紙の絵があざやか!こちらも岩彩を使っているので、ピカピカしている。
  
  第1第2場面などの砂浜が、ザラザラしていてとてもいい感じ。吹きつけたのかなぁ?と思っていたのだが
  あとで、沖縄の浜砂を乳鉢であたってつくられた お手製の岩彩(!)だと教えていただいた。

  主人公の少女マヤ(『ガラスの仮面』ではありません(笑))は、背景などど比べると、かなり厚くぬられている。
  特に顔が、立体的にふくらんでいる。


その3
たこなんかじゃないよ
秋野和子(文)/秋野亥左牟(絵)
1995年7月1日発行/福音館書店 (こどものとも472号)
32p/サイズ20×27cm/入手不可

★メモ★

この作品好きなんですっ!南の海でのタコのおはなし。海の中を潜っている気分になれます。

作品メモは、「復刊応援作品」にあります。
コチラへどうぞ

展示【17点】 麻紙 岩彩  /全場面

◆麻紙は、チベット紙とは違い白い紙。
  「はまうり」同様、こちらの砂浜もザラザラしている。扉絵の「あかむらさき」の美しいこと!あまり好きな色ではなかったが
  はじめてこの色を美しいと思った。
  
  第4場面の白サンゴは、化石ではなく「生きている」と思った。しばしクギヅケ。
  
  第13場面、たこのロケットふんしゃは、水色グラデーションがとてもきれい!たこも透明感がある。


その4
石のししのものがたり
チベット民話/大塚勇三(再話)/秋野亥左牟 (画)
1984年08月1日発行/福音館書店 (こどものとも341号)
1998年11月4日発行/福音館書店・こどものとも傑作集
32p/サイズ20×27cm
【メモ】

「群青色」が印象的な作品。正直者のおとうとと、よくばりにいさんのお話。民族衣装や風景を見るだけでも、異国情緒を味わえます。

作品メモは、「こどものともBOOK」にあります。
コチラへどうぞ

展示【17点】 麻紙 岩彩  /全場面

◆第10場面には、ししの開いた口が描かれている。歯はまっしろで丈夫そう.....。獅子舞のししの歯に、さらに牙が4本ある!
  といった感じ。あんな歯にかまれたら、たまらないなぁ。
 
  第13場面の絵の前にくると、おとなは笑う。こどもは、ふしぎそうな目でみつめるか、「へんなの〜」という。

その5
サシバ舞う空
石垣幸代・秋野和子(文)/秋野亥左牟(絵)
2001年10月20日発行/福音館書店・日本傑作絵本シリーズ
48p/サイズ26×27cm
【メモ】

『はまうり』でコンビを組まれた、石垣幸代さんの遺稿をひきつぎ、秋野和子さんが完成させた作品。タルタという少年と1羽のサシバとの出会いや

交流が核になっています。「サシバ」というのは、渡りのタカのこと。宮古島の人たちにとっては、特別に意味のある鳥なのだそう。現在は捕獲禁止

だそうですが、それ以前の島の生活の中で、サシバがどのように人々と関わってきたのかが、しっかりと描かれています。絵本のサイズも大きめ

なので、場面に迫力があります。壮大で、ちょっぴりせつなくて、ふしぎな気持ちにさせられる沖縄・宮古島のおはなし。

展示【23点】 麻紙 岩彩 /全場面

◆表紙の絵が印象的。夕焼けの色が切なくて胸がいたくなる。何がはじまるのだろう?と期待させる表紙、スゴイ。
 
 第1場面、空から眺めたような島の描き方。サンゴ礁の海の色が美しい!空のコバルトブルーも!
  
 第9場面、いろりの鍋が「貝」のかたちをしている。これは秋野亥左牟さんのあそびゴコロ?

 第16場面、「タカどーい てぃんぐ てぃんぐ........」創作のわらべうた?宮古につたわるものがあれば、聴いてみたい。
  

その他の展示など

 
■金のへび ・・・・・ 展示【3点】 麻紙 岩彩

   「春の夜、小さな金色のへびがめをさまし、洞穴からでていくところ」
   「星空のもと、木のまわりで地の精霊、水の精霊、風の精霊たちが踊っているところ」
   「金のへびが踊りの輪に入っていくと、へびの背に翼がはえ、夜空へと舞いあがっていくところ」

   1993年クレヨンハウス「音楽の広場」4月号掲載されたものだそう。
   創作なのか、伝説なのかわかりませんが、ちいさなおはなしが添えられていました。
   金のへびが洞穴からでていく絵は、ほんとうに美しかった。これ、欲し〜い!と思ってしまいました.....。


■旅絵巻 ・・・・・ 展示【4点】 和紙

   ベットの幅の分だけ、旅の印象を書いた(!)という旅絵巻。
   ここはインド?この日は?などど、いろいろ想像しながらながめられて、楽しかった!
   秋野亥左牟さんは、旅に行くときには、和紙の巻物をもって行かれるのだそう。
   思えば、しわにならないし、コンパクトでいいですよね〜。すばらしい!!


■秋野さんといっしょに「みんなで大きな絵を描こう」

   外の広場を会場に行われた企画。ブルーシートの上に、大きなまっ白い布が広げられています。
   その中へ裸足ではいり、用意された絵具や筆をつかって自由に描いていくというもの。
   秋野亥左牟さんとみんなでつくりあげる世界に一枚の絵です。できあがった作品は、
   さっそく外壁へ飾られていました。(こどもたちにやらせてあげられなかったのが残念...)


■スライド絵本読み聞かせ

   
スライドでスクリーンに大きく映し出された絵を見ながら、秋野亥左牟さんがマイクで語ってくださいました。
   作品はいくつか読まれたようですが、途中、食事にでかけていたので、私は1つしか拝見できませんでした。
   アメリカ・インディアンの民話『とうもろこしおばあさん』(こどものとも317号/1982)
   絵本とはまた違った雰囲気で、楽しかった!秋野さんの声は、ゆったりとして聞きやすく、読み方がとてもお上手でした。


サイン本

  
 どの本にサインをいただこう?と迷ったすえ、手持ちの本はやめ、アメリカインディアンの詩の絵本、
   『おれは歌だ おれはここを歩く』金関寿夫・訳/秋野亥左牟・絵/福音館書店、を購入。
   サインと一緒に、詩の中にでてくるヘビを描いてくださいました!ご利益があるかも(笑)。


最後に・・・

   この原画展を運営・企画された「時をつむぐ会」のみなさま、すばらしい時間をありがとうございました。
   インターネットを通じて、1冊の絵本が結んでくれた ふしぎなご縁に感謝します!また機会をつくって遊びに伺いたいです。
   ぜひこの活動が、末永く続きますように。影ながら応援させていただきます。
   (「時をつむぐ会」は、リンクからもいけます)



                                            最後までお読みいただきありがとうございました!    

  

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